あると便利なもの、必要なもの
次はグッズなどを見ていきましょう。まずは義務でもあるヘルメットの着用から。
◎は絶対に必要なもの。○はあった方がいいもの。「・」はあると便利なものです。
◎ヘルメット
オートバイではヘルメットの着用は義務です。これはさすがに皆さんご存じですよね。
そのヘルメットですが、メジャーブランドのフルフェイスヘルメットを推奨します。「フルフェイス」とは顔(頭)のすべてをカバーするタイプで、口の前の部分もガードするタイプのヘルメットです。
頭の上部だけをカバーするキャップタイプのヘルメットは最低限の保護しかできませんので絶対的にお勧めしません。レーサーがかぶるヘルメットもフルフェイスです。
微妙なのがジェットタイプと呼ばれる、顔やアゴが出ているタイプ。前面にはシールドと呼ばれるプラスチックの風よけが着いているタイプがおおいですが、シールドには保護機能はほとんどありません。後頭部を守れるのでキャップタイプよりは安全ですが、速度が出ているときに事故を起こすとアゴをなくしてしまうケースもあります。高速道路を走れない原付スクーターならジェットタイプでも大丈夫かもしれませんが、少なくともサイド部がアゴの方までせり出しているタイプを選ぶことをお勧めします。
○ウェア、グローブ
これもあまり速度を出さない原付スクーターでは重装備にすることは少ないと思いますが、手にはグローブ(革手袋など)、パッド付きのアウターやズボン、背中には脊椎パッド、と安全のために身につけた方がいいものはたくさんあります。ただ大型バイクで遠方へいくならいざ知らず、スクーターでは気軽さがなくなってしまいますし、動いては撮影してといったペースでは逆に疲れてしまいます。できる範囲でできるだけ安全な装備を身につけてください。
また、夕刻以降や天気が悪い日は、派手すぎるくらい色の鮮やかなもの、白いものを身につけるようにしましょう。車を運転している人に気づいてもらえないと危険だからです。夜間に車を運転していると、黒い服のバイクは後ろから見ても存在に気づくのか遅くなります。なるべく早く存在を知ってもらうために、明るい色、派手な色を着用することをお勧めします。
・エアゲージ
オートバイは2つのタイヤですべてを支えます。地面との接地面積は非常に小さく、タイヤの溝が残っていることも重要ですが、空気圧も大切です。しかもタイヤの小さいスクーターでは外気温などの影響を受けやすく、すぐに空気圧が変わります。低すぎる、あるいは高すぎる空気圧では危険です。
できるだけ一日の一番涼しい時間帯にチェックしておき、エアゲージを持っておけば高くなりすぎても調整ができます。また、いつも同じエアゲージで計れば安定した調整ができるでしょう。空気を入れるのはガソリンスタンドでできますから、計るのは自前のゲージで図るといいでしょう。
○フロントシールド
原付スクーターに限らず、オートバイは正面が向きだしのものが多くあります。すると風を体全体で受ける事になります。風を感じるのがオートバイの気持ちよさでもあるのですが、長時間強い風を受け続けると実は疲れます。あくまでも撮影がメインで移動で疲れることはここでの目的からは外れますので、正面に風よけとなるウィンドシールドをつけることを強くお勧めします。
ウィンドシールドは大きなものほど風よけ効果も大きく、多少の雨でも体に水を当てずに済みます。しかし大きくなれば横や後ろからの強風にあおられやすくなります。空気抵抗も大きくなるので速度も少し遅くなりますし、燃費も少し悪くなります。ですのでサイズは慎重に選びましょう。筆者はかなり大きめのものをつけています。顔部分にもほとんど風や雨が当たらず快適ですが、横風の影響は受けやすいです。バイクの運転に慣れていない方は、ヘルメット部分や首は風を受けますが中くらいのサイズ(ヘルメットの高さくらい)のものがよいかもしれません。
◎トップケース
Part2でも収納で紹介しましたが、収納スペースが少ないオートバイでは絶対的に欲しいものです。カメラとレンズはバックパックに収納したとしても、三脚やレインウェア、ドリンクなど入れておくものがいろいろあります。また、ヘルメットの収納スペースに三脚などを入れている場合、撮影するときに邪魔なヘルメットを入れておく場所も必要です。ですのでトップケースはつけたいものです。
原付スクーターの場合はあまり巨大なものでは違反となる場合もありますので、バイク用品店などで相談してみましょう。バイク店にはいろいろなモデルがあります。
サイズは40リットル程度のものが便利です。横があまりでなければ50リットル近いものも便利。ただしこれも大きなものは風にあられやすくなりますので、所有するバイクの種類、持ち出す荷物の量を良く吟味してバイク用品店の方に相談してみましょう。
◎ドリンク
オートバイでは夏場は体で日差しを浴びるので暑くなります。熱中症には注意が必要です。
こまめに停車して水分補給を行います。喉が渇いたと感じる前に飲む、がポイントですね。そのためにもいつでも飲めるようにドリンクボトルを携行しましょう。ペットボトルの飲料でもかまいませんが、ケース内では暖まりますので断熱構造のドリンクボトルがオススメです。
まだまだあると便利なグッズはあります。次のページへ続きます。