原付スクーターで撮影に行こう!-3

■あると便利なもの、必要なもの2

 

○スマートフォンナビ


バイクでもナビゲーションシステムが使えると非常に便利です。
最近はスマートフォンのナビアプリが非常に優秀になっており、Yahooカーナビは無料で使えて機能や精度も優秀です(通信料はかかります)。筆者は保険会社が提供しているナビアプリを使用しています。
当然車の運転時のようにゆっくり見る余裕はありません。基本的には音声ガイドに従い、画面は信号待ちなど停止中に見るようにします。走行中の操作は厳禁です。
音声ガイドが基本になりますので、ヘルメットをかぶっても音声が聞けるように後述するインカム、ヘッドセットの利用が必要になります。また、ガイド音声を聞くだけならスマートフォンをポケットに入れておけばOKですが、ときどき地図も確認したいという場合はホルダーなどを利用して見やすい位置に接地する必要があります。

 

○スマートフォン用アクセサリー

スマートフォンを見やすい位置に固定するには、スマートフォンホルダーが必要で、車種によってはステーが必要。USB給電するためのケーブルも欲しい。バイク用品店で相談してみましょう。

スマートフォンをナビ代わりに使用する場合はいくつか欲しい小物があります。
まず見やすい位置に取り付けるためのグッズ。スマートフォン自体を保持するホルダー、そしてホルダーをつけるためのステーなどが必要になるでしょう。自分のバイクで使えるものをバイク店で見つけてみましょう。
また、スマホのバッテリーの消費が速くなりますので、できればUSB電源があると便利です。最近の原付スクーターには給電用にUSBソケットが用意されているものも増えていますが、着いていなくてもバイク用品店などで増設用のアクセサリーが販売されています。

 

○ヘッドセット・インカム

Bluetooth 接続できるインカムやヘッドセットがあれば、無線でナビのガイド音声を聞くことができる。仲間との通信が必要なければそれほど高性能なものでなくても良いよい。筆者の使用しているSENAの20Sは電波が非常に安定しており、かなり距離が離れても通信が可能だ。

ヘルメットをかぶったままナビの音声を聞くにはヘッドセットが必要です。音声をスマートフォン本体からガイド音声を出しても走っている最中はほとんど聞こえませんし、周りに迷惑です。ですので何かしら音を耳元に運ぶ手段が必要です。

まずガイド音声を聞くだけなら音楽を聴くためのヘッドフォンが利用できます。自転車は現在禁止されていますが、オートバイは使用自体は禁止されていません。ただし、周りの音が聞こえなくなるようなタイプや、周りの音が聞こえないほどの大きな音量で使用するのは違法となります。違法ウンヌンの前に危険ですね。それにケーブルがあると邪魔で運転もしにくくなります。

そこで利用されるのが無線タイプのヘッドセットやインカムと呼ばれる機器です。ヘルメットの内側に小さなスピーカーとマイクを装着し、スマートフォンとはBluetoothなど無線で接続します。
もともとはライダー同士、あるいは二名乗車時の会話をするためのものでしたが、現在はスマートフォンの音声を聞いたり、停車時に電話をするなどにも利用され普及しています。これも周りの音が聞こえないほどの大音量で音楽などを聞いていると違反となります。
いろいろなメーカー、タイプがありますが、ナビのガイド音声が聞ければ良いのであればそれほど高性能なものは必要ありません。筆者は仲間との移動中の会話にも使用していますので無線機能の安定したものを選んでいますが、無線の届く距離も他者との通話が目的でなければあまり気にしなくても大丈夫です。ネットなどで安いものを購入しても良いでしょう。安価なものは安定して使用できるか、スマートフォンとの接続が切れやすくないかなど、評判をよく見て購入しましょう。

 

○レインウェア

晴れた日に見ると目がチカチカするほど派手な蛍光色のレインウェア(笑)。目立つことでトラックや他の車からの視認性が上がり、車による巻き込みを防止し、悪天時や夜間も安全性アップ。

雨の日にはレインウェアも必要です。山などに着ていくものでもいいのですが、風を受けると雨水が浸入してきますので、バイク用のものを選んだ方が無難です。周りの車のオイルなどでも汚れますので分けておいた方がよいかもしれません。雨具としてだけでなく、ちょっと肌寒いときのウィンドブレーカーとしても使用できます。
また、上記のウェアでも書きましたが、悪天時はドライバーからの視認性が悪くなりますので、この雨具だけでも白や蛍光色など目立ついろを選びたいものです。

 

・ハンドルカバー、グリップヒーター

ハンドルカバーとグリップヒーターがあると早春や秋口でも手が寒くならない。

なくても困らないけど、ハンドルカバーはあると便利。夏場は手を日焼けから守ってくれるし、涼しくなってくると手は意外と冷えますのであるとないとではだいぶ違います。また雨で手がびしょびしょになるのも防げます。
正面部分をカバーするプラスチックタイプもありますが、意外と風を巻き込むので筆者はネオプレーン素材のカバータイプを使用しています。
また、冬に近づくと手元はかなり冷えてきます。グリップヒーターがあると暖かく、ハンドルカバーと組み合わせると真冬でも寒さを感じませんのでお勧めです。

 

・大光量ヘッドライト

原付スクーターはヘッドライトが暗いものが多く、LEDバルブなど明るいものに交換すると暗くなってからの走行がしやすい。特に街灯の少ない郊外を走るなら欲しくなるだろう。最初からLEDヘッドライトになっているものは特に交換の必要はないでしょう。

LEDのヘッドライトが標準装備されている原付スクーターなら良いのですが、意外とヘッドライトが暗い原付スクーターが多くあります。都市部のみなら街灯も多いのであまり困りませんが、ちょっと郊外に行くと非常に頼りないものも多くあります。補助ライトをつける方法もありますが、原付スクーターの車格からするとつける方はあまりいないようです。
バイク用品店などにいくと、明るいLEDバルブなどが販売されていますのでこれに交換すると安心です。ヘッドライトが明るい方が周りにも気づいてもらいやすく安全面でもお勧め。ただしあまりに光量が強いものは周りに迷惑となる可能性もありますので、バイク用品店などで相談しながら選びましょう。
また、色温度が高い青い光のライトは本当に暗い場所や悪天時に見にくくなりますので、6000K(ケルビン)よりも高い(数字の大きな)ものは避けた方が良いでしょう。できれば3500~5000K程度の温白色から昼白色のものを選ぶことをお勧めします。

 

と、3回に渡って紹介してきました「原付スクーターで撮影に行こう」は今回で最終回。
バイクは大きい小さいに関わらず走行していて気持ちのよいものです。しかも車や徒歩、自転車では行きにくい場所に行けるので撮影ツールとしても筆者的にお勧めです。やってみよう!という方は、繰り返しますが安全には最大限に配慮してくださいね。

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