撮影車にベッドを

先日知人の写真家である萩原史郎氏が同じ車に乗っていてベッドキットを搭載したとの投稿を見かけ、ずいぶん前に車を購入したときに別のサイトに掲載したものだが、サイトを閉じているため改めてこちらに書き直して掲載してみよう。

撮影のモチーフに自然を含めるなら 移動の手段としてどうしても車が必要になる。公共の移動手段では時間的にも場所にも制約を受けるし、レンタカーでは受け取りと返却で時間的な制約を受けることが多いからだ。
仕事としてモデル撮影を行うならロケバスやレンタカーでいいし、スナップ撮影なら公共交通機関でも対応できるが、免許だけは取っておくことをオススメ。荷物の移動などで必要になることも多いからだ。

ワタシが現在乗っている車だが、三菱のデリカ D:5だ。ボックス型のスタイルで居住性が高く、しっかりした4WD機構を持つ車はそう多くはない。しっかりした4WD機構を持っており雪道や悪路に強く、またフレームも強固で、デリカは代々長く乗れる車の一つだ。以前はボンネットの広い4WD車も乗っていたが、居住性を優先して買い換えている。キャンピングカーも魅力的だが、取り回しを考慮して現状はこのデリカを選択している。

それまでのガソリン車ではなく、クリーンディーゼルモデルが発売された際にすぐに決心して買い換えたのだ。パワーも燃費も申し分の無い車だ。まったく不満がないわけではないが、現状の撮影者としては頼もしい存在だ。
2013年2月に購入しすでに7年を経過している。はじめの3年、最初の車検までで8万キロを走り、そのままではあっという間に廃車になってしまいそうなため極力乗る時間を減らしているが、住まいが自動車社会の地域なので現状14万キロ走行となっている。まだまだ元気に走ってもらうつもりだが、新型車と大きく燃費も変わらないのに13年を超えると税金が高くなる、というワケの分からない仕組みがあるためにどうするかはまたそのときに考えることになるだろう。

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ベッドを自作

デリカ D:5は居住性は高く、シートアレンジで2列目、3列目がほぼフラットになる。
自然撮影に出ると現場や現場の近くで睡眠をとりたいことも多く「寝られる車」は大きな選択基準だ。ただそうなるとこの「ほぼ」フラットになる、というのがネックになる。ちょっとした休憩程度ならいいが、しっかり睡眠をとりたいときには凸凹のシートでは体が痛くなってしまう。そこでベッドの利用だ。

ベッドキットはいくつかのメーカーから発売されていて、いろいろと収納や組み立ての工夫も凝らされているが、お値段もそれなりのもの。いいものは結構な金額になるが収まりもよく、使用しないときにきれいに収納できたりとメリットも多い。

ただワタシはできるだけコストを抑えたいのと、完全にフラットになる状態にしたかったため自作している。

萩原さんのFacebookの投稿はこちら↓。さすがにキットはきれいに収まり車内収納もできる。

35度の炎天下でする作業ではないとはいえ、届いてしまったモノは組み立てないとね。#やっぱり暑かったというわけで、D5の車中泊用のベッドが完成。下支えの骨格はめちゃくちゃ頑丈。一方のベッド部はふかふか。#いい買い物だった#MGRcu…

萩原 史郎さんの投稿 2020年8月4日火曜日

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ベッドの構成・制作

ベッドを作成するならどのような構成にするかは事前に熟考したい。
3列目のシートを外すと車検が面倒だし、ベッドを広げていてもいざというときには自分を含めて3名は乗れる状態にしておきたい。ということで、ワタシは左側だけを使う構成としている。前席はもちろん二列目の右側は使える状態にし、右側の最後部には収納ボックスを置く構成としている。

次にベッドボードだが、これは凸凹のシートの上に置いてもしならないよう、しっかりした厚みのある丈夫な合板を使うことに。そして未使用時の収納は難しくなるが、分離式ではなく1枚板に。なので厚み1.5cmの合板をベースに使用することに。

その上にベッドマットを敷き、外側を丈夫なナイロン素材の布でくるんでタッカーで留めることに。
ベッドマットはホームセンターで硬めのマットレスを選んで板サイズに合わせてカットし、布は手芸店で購入。

サイズさえ間違えなければこれでバッチリ。
3列目は最後尾にずらして背もたれを倒せばベッドボードをしっかり置けるようになっている。
そして板のグラつきをおさえるためと、頭位置を少しだけ高めにするために、支柱代わりのフレームを片側だけ制作してベッド端の下に設定(フロント側)。

これで完璧。最後の写真はブレてますね(笑)今度撮り直しましょう。
以下もスマホ写真で画質が微妙だが、実際に使用するときにはこのような感じに。

寝袋を使用し、寒いときには毛布でくるむ。窓全面カーテンでカバーし、本当に寒い日には断熱用にボードを当てて防寒としている。
肝心の寝心地はGOOD! 次の日に疲れを残さずに移動&撮影をこなせるようになっている。

自作でなくとも車とベッドキットがあると自然撮影は楽になりますよ。
車中泊の場所など、マナーは守って楽しく撮影を行いたい。

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