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さて、筆者はベルボン社の「Geo Carmagne N740 Set」を使用するようになり、ほぼメインの三脚として車でもバイクでも使用するようになってきました。
三脚を使用する際に気にするのがストラップです。
ベルボンのジオ・カルマーニュNシリーズなどの一部の中・大型モデルには「スーパー3Wayポシェット」が付属しています(下写真)。
このスーパー3Wayポシェットは撮影地までの移動には便利なのですが、現場で移動して、撮影して、を繰り返すときにはいちいちかぶせるのが面倒。たいした手間ではないのだけれど、それでもすぐに撮れるようにしたい。そのためにはセンターポールにストラップを付けられるようにしたいと思っています。
以前筆者個人のブログではセンターポールに取り付けるKANIの三脚ストラップを使用していることを書いた事がありました。KANIのストラップも良くできています。見た目もきれいですし。ただ筆者としてははすぐに完全に取り外せるストラップが理想です。というのも強風の時にはストラップがパタパタとはためいて、それが振動となってブレの要因となるからです。KANIのストラップは、センターポール下部はすぐに外せるのですが、上部はセンターポールを抜かなければ外すことができません。そこだけが惜しいところ。
そこで、改造などを考えるのですが、道具を持っていない場合はKANIなどの市販ストラップよりやや割高になります。それでも希望通りの物が作れるならトライです!
ベルボンの三脚でスーパー3Wayポシェットが付属しているモデルの場合、三脚にストラップ取り付け用のカプラーが装着されています。
これと、標準付属のストラップを利用すれば良いモノが作れそう!ってことで、早速やってみることに。ちなみに、現行のジオ・カルマーニュだけでなく、古いカルマーニュなどでもこのようなポーチが付属し、カプラーがついているものがあり同様の方法で利用できます。ただしモデルによりカプラーサイズが異なるので注意してください。
必要なものを集める
ではまずカプラーの入手です。ストラップがオスーオスになっているので、メスカプラーがもう一つあればストラップを付けられます。
特に珍しいものではないのでホームセンターなどにストラップを持ち込んでうまくはまるモノを購入すれば良いのですが、強度がちょっと心配。だいたい似たような強度を持っているはずですが、粗悪な物だとすぐに劣化して割れてしまうことがあります。
ってことで、純正品を入手。以下を利用しました。
このストラップリングには金属のリングにPPベルトでカプラーが装着されています。
でも今回の用途ではこのリングが邪魔(笑)
リングをワッシャなどで締め付けても良いのですが、動いてしまい使いにくいので、リングを金ノコや金属ヤスリでカットしてベルトとカプラーのみにしてしまいます。
更新:
当初は上記のリング付きカプラーを紹介しておりましたが、本記事を読んだ方の購入が増えたため欠品となったようです。ベルボンさんより急遽以下の代替品を用意した旨ご案内頂きました。「CM8バックル F」です。こちらの方がリングがなく手間がかからないと思われます。自作する方は以下をご利用ください。ベルボンさん、柔軟ですねぇ~。
https://velbon-direct.jp/SHOP/000337.html←現在はリストされていないようです。
このままではセンターポールに付けられませんので穴を開けますが、単に開けただけでは強度が問題になるので「ハトメ」を付けます。
ハトメを付けるには以下のようなハトメパンチが必要で、ホームセンターなどで入手できます。
ハトメパンチを購入する場合はサイズに気をつける必要があります。
「Geo Carmagne N740 Set」の場合 センターポール下部には3/8インチの太ネジが付いています。この太ネジにハトメを通して留めるので、ハトメの径は10mmが必要になります。
PPベルトにこのハトメを付けますが、ポンチ(穴を開ける金具)ではうまく開けることができません。ポンチが付属しているハトメパンチもありますがこれは使用しません。
また、ポリプロピレン製のPPベルトでは10mmのハトメを通すからと、10mmちょうどの穴ではダメなのです。後で強度を出すために火であぶるため、穴が広がってしまうからです。
穴を開ける方法ですが、熱したクギなどで溶かして穴を開けるのが手っ取り早いです。
穴の外周は溶けて固まってくれますので、強度的にも理想的な方法になります。10mmよりも少し小さめ、8mmくらいの穴を開けます。
単に穴を開けただけでは繊維がほつれてくるので、仮にポンチなどで穴を開けたとしてもライターの火などで炙ってカットした断面を少し溶かしてやる必要があります。
そしてハトメを付けるとこのようになります。
これをセンターポールの3/8ネジに取り付けます。
穴を開けていますのでベルトの本来の強度からは下がってしまうと思われますので、やってみようという方は自己責任でお願いします。くれぐれも落下させないように時々強度を確認してください。
筆者も作成したばかりなのでどれほどの期間 強度を保てるかは分かりません。仮に強度に問題が出た場合には改めてこのページにてその状態をご報告いたします。
面倒な作業はここまで。次のページで取り付けを紹介します。本ページ上下に表示されるページ番号をクリックしてください。