freee 会計ソフトはオススメしない。

過去2番目の早さで確定申告を終えたワタシ、エライ! 😊

さて、だいぶ前にちょっと書いたことがある会計ソフトのお話し。

ここ2年ほど会計ソフトはfreeeというオンラインソフトを利用していました。イマドキですね。連携機能も豊富で、簡単作業で効率アップなどといわれています。
でも、それも今回の確定申告で終わり。もうやめます。オススメもできません。たとえ経理の初心者であっても。

ワタシも以前は やよいの青色申告というインストール型のデスクトップソフトを利用していましたが、色々なサービスとの連携に惹かれてfreeeを使い始めました。電子帳簿保存法もありますから、領収証などの保管を考えるとクラウド保存してくれる方が便利だろうとも思ったからです。

手間のかかるソフト

でもワタシの個人的な感想では、freeeはいけません・・・。独自の仕様・方法で帳簿を管理するので何かあるとかえって手間がかかります。たしかに入力画面は一見するとわかりやすいので良さそうに見えるんですけどね・・・。

例えば電子マネーを連携してカードからチャージすると、当初はチャージが反映されなかったけれどいつの間にかアップデートされてチャージが反映され、2重に入金された形になって数字が合わなくなったり、なんてことが何度がありました。

しかも一つの画面で色々やるので全体像を見渡しにくく、どこが間違っているのか探しにくいのです。ただこれはfreeeに限らずオンラインソフト全般にいえるのかもしれませんが、他は試していません。一応複数のウィンドウは開けるので2つ、3つの項目は同時に見られるけど、一つの画面で数字をイジっても他のウィンドウには反映されません。それぞれのウィンドウで更新する必要があり、それにはいちいち2~3秒待たされます。

そんな状態ですから数字が合わないとかなり時間をかけて原因箇所を探し、対処する必要があります。それも普通の帳簿では行わないような計上の方法で帳尻を合わせるなどです。
しかもヘルプにはその方法が載っておらず、しばらく経ってから自分で考えた同じ方法がヘルプに載ったりなんてこともありました。
こんなの、経理に慣れてない人は絶対困ると思いますよ?

最初はワタシがfreeeに慣れてないからだと自分に言い聞かせていましたが、2年使って上記の繰り返し。だったら普通の帳簿をつけるほうが楽です。ソフトを使いこなそうと自分を合わせていき、どれだけ時間を無駄にしたことか・・・。

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データが見られなくなる?

そしてこのデータの閲覧の話し。
会計ソフトは色々な帳簿を付けて、領収証などのデータを保管しますが、通常は確定申告が終われば引き継いだ数字だけで大丈夫。でも、もしミスがあって修正申告が必要だったり、税務署の調査が入ると帳簿を見る必要があります。

普通に使っている分には問題ないのですが、今回のワタシのように解約して無料プランのアカウントを残すだけの場合が大問題。

ワタシが利用し始めた当初は解約してもデータが見られる、となっていたのに、今年の1月からは解約して無料プランになるとデータが見られなくなるとのこと。「はぁぁぁ??」って感じです。つまり、有料期間が終了した後(ワタシの場合は3月)に帳簿が必要になっても見られないのです。保管はちゃんとしてくれるみたいですけど、見られなくなるのです。

慌ててデータをエクスポート&バックアップしたワタシです。
ただそのデータはタダの一覧表のCSV形式ファイルで、帳簿として見やすいデータではありません。それでも調査には対応できる可能性があるので、とりあえず利用していた2年分のほとんどのデータをバックアップしました。でも、“ほとんど” であってすべてはバックアップできません。振替伝票などはエクスポートできないのです。困ったもんです・・・。

こういうのもある日いきなり仕様が変わるんですよね、オンライン版は。
デスクトップアプリならソフトさえあればデータは手元にありますから、よほど古いデータでなければこんなことにはなりません。
このあたりはやよいのオンラインやマネーフォワードがどうなっているのかは調べていませんが、オンライン版はこの恐怖がつきまといますね。
いずれにして提供会社が倒産したら間借りしているクラウドのデータなんて消去されるでしょうから、このデータを残しておけるかは 大事なところかも。7年以上は残しておく必要がありますから。

ということで、デスクトップアプリに

そんな色々が重なって もうウンザリしたので、ワタシはやよいのインストール型のデスクトップアプリに戻します。
さすがに以前と違ってやよいの青色申告なども「+クラウド」となって、データの保存はクラウド対応になっており、連携機能も強化されてきていますから。
それはそれでまた細かい問題はあるかも知れませんが、少なくとも帳簿はわかりやすく分かれていて、色々な帳簿を広く見渡せますし、一つを入力したらすぐに全体に反映されます。もちろん自分のパソコン上で動くので待ち時間もなく快適です。

欠点はWindows版しかないことでしょうか?
Macしかない人は専用にWindowsマシンを買うか、オンライン版を使うしかありません。
オンライン版にするならやよいかマネーフォワードにした方がよいかと。
やよいのオンラインソフトは後発で2年前は全全機能的にも問題がありましたが、今はだいぶ良くなっているようですし安いです。マネーフォワードは帳簿がしっかりしているとは聞きますが、使ったことはないので分かりません。

でも、家にWindowsのパソコンがあるなら、それにデスクトップアプリを入れる方がオススメです、ワタシとしては。

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初心者にやさしい?

freeeはとかく入力がしやすい、自動仕分けが便利、初心者にもわかりやすい、などと言われます。確かにとっつきやすい画面かもしれません。

でも、初心者の方、経理に慣れてない人にもお勧めしません。

経理をやれば聞き慣れない言葉を色々勉強する必要があります。仕分けだの、売掛・買掛だのって。そういうのをよく知らなくてもfreeeが使えるのはたしかですけど、それはまったくトラブルが無ければの話しです。
ワタシが使っていた2年間だけでも何度も訳の分からない状況が発生していました。
そうなると初心者の方は何もできなくなってしまうのではないでしょうか?

freeeは経理に慣れている人にも慣れていない人にもワタシはオススメしません。
freeeであっても色々勉強したり調べながら使うことになると思いますから、最初の手間は一緒です。
多少は勉強して その他のソフトに慣れることをオススメします。

 

ということで、これから会計ソフトを使ってみようと思っている方はよく考えてから導入してみてくださいね。慣れてないとソフトを変えるのはそれこそ大変ですから。

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