FireFoxが最高すぎる!

ワタシはWebやサーバを管理することもあり ネットブラウザは複数をインストールして使っています。メインとなるブラウザはそのときどきで変わったりします。いろいろな機能の進化で、そのとき優れていると思うものを使います。

ここ最近まではBraveブラウザがメインでした。
オープンソースベースで広告カットの機能やリワードの方針がいいなと思っていたので。ちなみにオープンソースとはいえリワードなどは紐付けが入るのでプライバシーを気にする人はオフにすることが無難。最近リワードでもらえるポイントは雀の涙ほどなのでワタシもリワード機能はオフにしています。

で、ときどき気まぐれで他のブラウザも使ったりしますが、FireFoxが少し前のバージョンからとても表示が速くなって快適になりました。Braveも高速と思っていましたが、それと同等かそれ以上に。

そして速度以上に便利なことがアドオンを組み合わせることでできるようになっていました。

コンテナ機能

それはコンテナ機能です。コンテナという呼び方はFireFox独自のものですが、他のブラウザではプロファイルと呼んでいてそれ自体は新しい機能でもありません。
どのブラウザでもプロファイルを切り替えると、それぞれのプロファイルで覚えておくログイン情報などが変わり、プロファイルごとに情報は切り離されます。仕事用のプロファイルや、個人用、銀行などの金融サイト用などプロファイルを分けて使えば情報がまたがって共有されることがなくなります。

ただBraveにしろChromeにしろその切り替えは手動。
FireFoxも基本は手動。

そこで重要になってくるのが機能拡張である「アドオン」の追加。
アドオンを追加するといろいろな機能が追加されます。アドオンは入れすぎるとメモリー消費が多くなったり、動作が重くなったりしますので入れすぎは注意ですが便利なものは足したいもの。

このコンテナ機能を劇的に使いやすくするのが「Firefox Multi-Account Containers」というアドオン。FireFoxの公式アドオンサイトからインストールできます。

 

Firefox Multi-Account Containersでサイトを切り分ける

このFirefox Multi-Account Containersを使用すると、サイトごと(ドメインごと)に使用するコンテナを自動的に切り替えることができます。

コンテナ「なし」のデフォルトプロファイルでFacebookを開いたとします。
Firefox Multi-Account ContainersでFacebook用のコンテナ「A」を作成し指定しておけば FacebookのURLが含まれているリンクはすべて「A」のコンテナで開いてくれるのです。
ここまでは他のブラウザでも似たアドオンがあったりします。

Firefox Multi-Account Containersが便利なのはここから。

例えばその新しく作ったコンテナ「A」にメタ社のWebサービスであるFacebook、Instagram、ThreadsのURLを登録しておきます。
そして「指定されたサイトに限定」の機能をオンにします。

するとどうなるかというと、他のどのコンテナを利用していてもメタ社の関連するサイトを見るときにはコンテナ「A」が開いて表示します。そしてFacebookなどメタ社のWebに掲載されたリンクをクリックして、メタ社以外のサイトを表示するときにはコンテナ「A」以外のコンテナでリンクを開きます。
すばらしぃ〜 🥰

例えば・・・

コンテナA メタ社関連
コンテナB SoftBank(Yahoo、LINEなど)関連

という風にグループごとにコンテナを作ってURLを登録します。
FacebookにYahooショッピングのリンクがあってクリックしたとしても別のコンテナが開いて表示します。そこでまずFacebook側はリンクへちゃんと飛んだかを追うことができません。そしてリンク先のYahooショッピングはどこから飛んできたか辿ることができません。逆の場合も同様です。

また、コンテナが異なるということは保持されている個人の情報もそれぞれで変わってきます。
そういうことはないと信じたいですが、仮にクッキーなどいろいろな機能を利用してユーザーを追跡して紐付けし、ユーザーの情報を集めていたり、また悪質なサイトの場合はそのプロファイル(コンテナ内)の他の情報も引き出そうとしたりすることもあるかも知れません。コンテナを分けておくとそういった他のサイトの情報も抜き取りにくくなります。

グループ企業内では共通のIDを使うなどするので情報の共有はされているでしょうから切り離すのは難しいとしても、サイト間での追跡は少なくともコンテナを使い分けると切り離すことができ、Firefox Multi-Account Containersを使えばそれを自動化できるのです。
素晴らしいですねぇ〜 🥳

ちなみに、コンテナで切り分けるとコンテナ間で他のサイトとの紐付けができないため、共通IDでログインする機能などが使えなくなります。
Googleアカウントでログイン、とか、AppleIDでログイン、といったものです。
そもそもプライバシー的にはオススメしないログイン方法ですのでこれを機に切り分けると良いとは思いますが・・・。

現状はスマートフォン未対応

このアドオンを知ってからは macOSもWindowsもLinuxもFireFoxを標準ブラウザにしています。
uBlock Originのアドオンで広告などもカットしています。

残念ながらAndroid版FireFoxでは使えません。アドオン機能はありますがコンテナ機能がないですからね。早くAndroid版にも実装してほしいものです。

iPhoneなどiOS版は、Appleが閉鎖的でアドオン機能すら使わせてもらえないので使えません。もしかするとEU圏ではエンジンの切り離しができるようになったのであちらでは使えるようになるかも知れませんが、日本などその他の国では使えません。デジタル庁にはEUに負けないくらいプライバシー保護の義務化をメーカーに守らせるように動いてほしいものです。が、アメリカ相手に言えないのかなぁ・・・。

↓Firefox Multi-Account Containersの公式アドオンのページは以下です

Firefox Multi-Account Containers – 🦊 Firefox (ja) 向け拡張機能を入手
Firefox 向け Firefox Multi-Account Containers をダウンロード。Firefox Multi-Account Containers lets you keep parts of your online ...

 

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